研究テーマ5:遺伝子改変マウス・ウイルスベクターの開発


 

無数の細胞からなる、複雑かつ精緻な生体システムを理解するためには、個体や組織を構成する特定の細胞種や細胞集団を、特異的に標識・計測・操作する技術が必須である。特定の遺伝発現パターンによって規定される細胞種や細胞集団をターゲットするには、遺伝子改変マウス技術を用いるのが極めて有用である。しかしながら、遺伝子発現パターンによっては規定され得ない細胞種や細胞集団をターゲットするためには、細胞の位置や空間構造によって特異性を付与することが可能な、ウイルスベクターや光遺伝学的技術を用いる必要がある。このような背景から、我々は、遺伝子改変マウスや、ウイルスベクター、光遺伝学的技術の新規開発とリソースの充実をおこなっている。