作画: 大木 圭佑
Toward Understanding Brain Development, Maturation, and Plasticity
当研究室は2018年に発足した新しい研究室です。
マウスを実験モデル生物として用いて、
脳の発生・発達・可塑性・再生機構の研究を行っています。
当研究室には、京都大学 生命科学研究科 高次生命科学専攻の修士課程・博士課程大学院生として参加できます。熱意とやる気のある方であれば、出身学部などバックグラウンドは問いません。
また、技術補佐員や博士研究員は随時募集中です。応募時期は変動していますので、ご興味のある方はまずはお問い合わせください。
生命科学はものすごい勢いで進歩しており、脳の発生や発達、記憶や学習、傷ついた脳組織の再生などについても、日々新しい発見がなされています。
発達障害などの神経発達異常の研究、個性や人格などの創発メカニズムの探求、神経変性疾患や精神疾患の治療戦略の開発、脳機能の再生医学の可能性など、脳神経系の研究成果の応用はどんどん広がりを見せています。
そのようなエキサイティングな生命科学分野で一緒に研究してくれる「我こそは!」「私こそは!」という人材を常時募集中です。
何気なく行っている日々の実験も、過去の偉大な研究の歴史に基づいており、いつかは自分の研究が次の歴史を生み出すかもしれません。
せっかく苦労して立案して準備した実験も、全部がうまく行くわけではありません。毎日は試行錯誤の繰り返しです。しかし、自分のアイデアを繰り返し検証し、ついに新しい生命現象を、世界で初めて自分の手で解き明かすという体験は、他に代えがたい喜びです。
論理的に考えて議論する能力、専門的な実験技術の習得、論文や学会での情報収集、プレゼンテーションの技術と経験、チームでプロジェクトを進める協調性とリーダーシップ、そして、不屈の精神と引き際の潔さなど、研究者として生き残って行くには色々な技術・能力の習得と努力が求められます。しかし、これらの能力は、アカデミアにおける研究に限らず、何かを責任を持って成し遂げるには、共通して求められる能力です。
同じ生命現象でも、解き明かす技術やプロセスは様々です。そこには研究者の個性が色濃く現れます。
自分のアイデアで見出した発見を、世界に向けて発信して議論し、次なる新しい問題を設定してその解決に進んでいく、という過程を続けることは簡単ではありません。しかし、簡単ではないからこそ得られる非日常を目指して、創意工夫・独立独歩を楽しめるような研究者の集まりを目指して、日々活動しています。